「日本剃刀」 と

「天然砥石」 について

 

日本剃刀(にほんかみそり)とは、

その昔 武士の刀(かたな)の作りにも通じた、

日本の剃刀鍛冶職人が製作していた

伝統的なカミソリです。

 

千年以上の歴史があり、

肌を傷めずに「うぶ毛」や

髪を剃るための道具として、

長い間使われてきました。

◆火造り鍛造という方法で

一丁、一丁 剃刀鍛冶職人が、

約1000℃に赤く熱した鉄を

打つ事で成型していました。

 

◆切れ味の秘密は、

日本刀(にほんとう)と同じく、手間をかけて

地鉄(じがね)と鋼(はがね)を

加熱しながら、金づちでたたいて

接合させた構造になっているためです。

これを手作りで製作するためには、

高い技術力が必要とされます。

◆火造り鍛造は、温度が高いときは、

たくさん火花が飛ぶそうです。

 

◆とても過酷な

当時の剃刀鍛冶屋さんの

製作現場です。

◆熟練の剃刀鍛冶職人の手によって

1本の鋼材がだんだんと、

カミソリに姿を変えていく過程です。

 

◆当店主の曾祖父から父の頃までは、

多くの理容師が、これらの日本剃刀を

お顔そりに使っていたそうです。

◆京都産の良質で

希少な天然砥石のいろいろ。

カミソリ用・超硬口

ふつうの砥石より重いです。

 

◆ヴェリータでは、

取り扱いのむずかしい

日本剃刀を

包丁と同じく 1丁1丁、

京都産の天然砥石で

お客様ごとに手作業で研磨して

使用しています。

鋭いながらも、滑らかな

刃先を付けているので、

素肌への負担の少ない

お顔そりができます。

 

しかしこれには、多くの「時間」と

積み重ねた「技術」が必要です。

 

そのため、労力と手間がかかる日本剃刀は、

作業効率が悪い事もあり敬遠され、

現在殆ど使われなくなり

急速に世の中から姿を消しつつあります。

また、研磨に必用な良質の

京都産・天然砥石も、何十年も前から

鉱山が閉鎖されてなくなっています。

 

いま現在では、大量生産できる

取扱いの簡単な使い捨て

替え刃が主流ですが、

これはこれで、一長一短は

あります。

 

ヴェリータでは、代々受け継いだ

日本剃刀と、

京都産の良質な天然砥石、

 

さらに、ずっと伝承されてきた

研磨技術を活かして

施術させていただいてます。

一度 ご来店されたお客様には、

初めて見る、日本剃刀という事や、

素肌への負担の少ないお顔そりが

できるという事で 大変喜ばれています。

 

ぜひ一度 お試しください。